前史獨逸学協会の誕生〜獨協学園の源泉〜

獨逸学協会会員名簿(獨協学園百年史編纂室編)

印は普通本会員、無印は栄誉会員または地方会員
印は明治23・4・5年就任の貴族院議員
印は明治23年、第一回総選挙の衆議院議員

  会員名 分類 明治14年当時の
役職地位(現住所)
略歴 備考
1 相原重政 太政官統計局1等属(明治17年) 統計局属(京橋区築地2丁目27番) 東京出身
2 相原安次郎   茨城県少書記官   東京出身
3 青木周蔵 獨国伯林公使館特命全権公使 獨墺蘭各公使、貴族院議員、外務大臣を歴任、枢密顧問官、子爵、大正3年没 長州藩士、藩医の子、獨逸学協会学校評議員
4 青木貞三   太政官権少書記官(明治15年) 内閣官報局長、明治42年没 東京平民
5 青山大太郎 太政官文書局一等属(明治17年)(芝区西久保葺手町25) マイエット「日本農民の疲弊及び其救済策」訳者 宮城、マイエット「公債弁」訳者
6 赤川戇助   福岡県大書記官 奇兵隊員、遊撃隊総督、秋田県令 山口士族、藩医の子
7 浅井新一   内務省秘書課長一等属(湯島天神町1丁目64) 内務省御用掛准奏 静岡出身
8 阿部弥惣太        
9 荒川邦蔵 外務省御用掛(麹町区中6番町5) 獨逸留学(明治3年)、参事院議官補兼太政官権少書記官、帝国党活動、福井県知事、内務省地方局長、衛生局長、明治36年没 山口士族、協会第一部委員、「獨逸学協会雑誌」編集者
10 荒木卓爾   (福井藩士出身か) 西周の「育英会」塾生(明治3年)
11 有松英義 (高等文官試験合格) 三重県知事、内務省警保局長、法制局長官、枢密顧問官 岡山郷士、獨逸専修科21年卒業
12 有栖川熾仁親王   太政官左大臣、陸軍大将、兼議定官、二品大勲位 仁孝天皇御猶子、明治28年没(麹町区永田町2丁目16) 皇族、マイエット講義受講者
13 粟田松蔵 (群馬県出身)(高等文官試験合格) 大審院判事、東京控訴判事 獨協専修科卒業(明治21年)
14 安藤清人 (牛込区牛込南町2) ドイツ留学(鉱山学) 熊本士族
15 飯田年治 農商務省駅逓局5等、運輸課長兼庶務課長(明治17年) (四谷区四谷左門町87) 品川の部下(山口士族か)
16 飯山正秀   (谷千城・杉浦重剛らの保守国粋派、第1回総選挙に落選) 愛媛、獨協委員補、
ブルンチェリ「獨逸法律政治論纂」の訳者、
「学林」編集人
17 生田堯則 (下谷区練塀町7) 東京外語卒業、東大予備門助教諭、陸軍教授、明治30年没 東京士族、獨協学校教員、「獨逸学協会雑誌」第三号以来の名儀人
18 生田 秀 内務省衛生局5等技手 大日本麦酒会社取締役、明治39年没 新潟
19 池田謙斎 東京大学医学部綜理、陸軍軍医監、兼一等侍医、文部省御用掛(神田区駿河台北甲賀町9) ドイツ留学(明治3年)、侍医局長、宮内省御用掛、中央衛生会議員、男爵、大正7年没 長岡出身の幕医、協会第2部委員、獨協学校評議員(緒方洪庵門下)
20 池田正友 東京外国語学校助訓導 同教諭(明治13~16年) 東京
21 石川千代松 (モース東大教授の弟子) 動物学者、進化論者、東大教授、昭和10年没 幕臣、獨協学校長
22 石黒 務   福井県令 福井県知事、明治39年没 滋賀士族
23 石田英吉   秋田県令 千葉・高知県知事、農商務次官、貴族院議員、男爵 高知藩士、海援隊員
24 石津為輔 外務省御用掛判任(赤坂区赤坂田町5丁目17)   山口士族
25 諫早仙吉 太政官参事院御用掛准奏任(明治16年) ドイツ留学(明治4年)(芝区西久保巴町26) 伊万里県人
26 磯貝静蔵   神奈川県少書記官 台南・鳳山両県知事、明治43年没 大垣藩士
27 磯田森之助 (北海道出身)   獨協専修科卒(明治21年)
28 市川正寧   地租改正5等出仕 1等主税官、明治18年没 筑摩士族
29 伊藤博文 参議、参事院議長(松陰門下、幕末渡英)(赤坂区霊南坂町1) 初代首相、枢密院議長、公爵、暗殺 山口士族、初代韓国統監
30 伊東巳代治   太政官内務部少書記官(伊藤憲法調査に随行) 内閣書記官長、枢密顧問官、貴族院議員、伯爵、昭和9年没 長崎士族(麹町1番地19)
31 井上馨   参議兼外務卿(幕末渡英)(外務省官宅) 大蔵大輔、工部卿、農商務相、蔵相を歴任、侯爵 山口士族、養女かなは桂太郎妻
32 井上 毅   太政官法制部大書記官(牛込区市ヶ谷薬王寺前町80) 大学総舎長、欧米巡回、内閣書記官長、枢密院書記官長、枢密顧問官、文部大臣、子爵、明治28年没 熊本士族
33 井上省三 農商務省工務局御用掛准奏任(千住羅紗製造所内) 北白川宮に随行しドイツ留学(製絨器械)、千住製絨所長 山口士族(妻はドイツ人)
34 井上 勤 大蔵省関税局御用掛准判任   リットン「開巷驚奇、竜動鬼談」(1880)訳者
35 今村石介 太政官参事院9等相当(麹町区下2番42) 八王子区裁判所検事、明治29年没  
36 岩倉具定 内務省取調局御用掛准奏 米国留学(明治3年)、貴族院議員、爵位頭、学習院長、宮内大臣、岩倉鉄道学校総長、公爵、明治43年没 公卿、岩倉具視の次男
37 岩倉具綱   大蔵省議案局謙少書記官、3等掌典 宮内省掌典長、宮中顧問官、公爵、大正12年没 公卿、岩倉具視の嗣子
38 岩佐 巌 東京大学理学部教授(麹町区飯田町3丁目29) 獨逸留学(明治3年)、東京帝大教授、明治32年没 福井藩士、協会第3部委員
39 岩佐 純   宮内省2等侍医(日本橋区蠣殻町2丁目21) 蘭学者、勅任官1等侍医、男爵、明治45年没 福井藩士、坪井為春門下
40 岩佐為春   千葉県大書記官 千葉県参事、千葉県大書記官 千葉士族
41 岩村高俊 内務省戸籍局長、大書記官(愛媛・石川県令) 石川・愛知・福岡・広島県知事、貴族院議員明治39年没 高知士族、通俊や林有造の弟
42 岩村定高 三重県令 山形県令、元老院議官、貴族院議員、明治32年没 三重士族
43 巌谷立太郎 (麹町区麹町平河町5丁目14) 大学南校を経てドイツ留学(工学・鉱工学)、帝国大学教授、貴族院議員 滋賀水口藩士、獨協学校評議員の小波(末雄)は末弟
44 岩山敬義   農商務権大書記官(明治16、農務局長) 蘭学者、渡米、駒場農学校長、宮崎・石川県知事 鹿児島藩士
45 上村行徴   鹿児島県大書記官 宮崎県参事兼7等判事 鹿児島藩士
46 上村直則   長崎県少書記官 長崎県1等属、同少書記官、明治17年没  
47 氏家禎介 内務省庶務局7等属(麹町区有楽町1丁目5) 内務省庶務局4等属 山口士族、獨協庶務委員補、ラートゲン「行政学講義」訳者
48 内田忠雄   山梨県4等属 山梨県少書記官 熊本
49 内村良蔵   東京外国語学校長(本郷区弓町1丁目12) 岩倉大使随行者、文部権大書記官、明治43年没 山形士族、平田東助・千坂高雄の友人
50 内海忠勝   長崎県令 奇兵隊員、岩倉大使随行員、府県知事を歴任、貴族院議員、会計検査院長、内務大臣、男爵、明治38年没 山口士族
51 江口 襄 陸軍省、東京憲兵本部隊附2等軍医(明治15年)   栃木士族
52 大井和久   東京外語卒業 東京士族、獨協学校教員
53 大内丑之介 (福島県出身) 関東都督府事務官、関東都督府外事総長 獨協専修科卒業(明治21年)
54 大越 亭   石川県令少書記官 長崎県書記官、滋賀県知事、明治29年没 福島士族
55 大迫貞清 静岡県令 戊辰役遊撃隊長、警視総監、貴族院議員、沖縄県知事、子爵 鹿児島士族
56 大沢謙次 東大医学部教授(明治16年)、グロートを招請 明治3年ドイツ留学、帝国学士員会員、貴族院議員 東京士族、獨協学校評議員
57 太田豊之助   陸軍教授、明治20年没  
58 大野 誠 太政官司法部権大書記官 長野県令 新潟新発田藩士
59 大村仁太郎 文部省東京外国語学校御用掛准判人(明治16年)マイエット『郵便学校貯金論』訳者 陸軍大学校・大学予備門・第一高等中学校等の獨逸学担当、獨逸皇帝より赤鷲第3等勲章、学習院教授輔仁会長、「獨逸語学雑誌」編集者 旧幕士族、獨協校長、大村長衛の子息、高田善次郎(陸軍教授)・大村恕三郎(音楽家)の実兄
60 岡田好樹   内務省図書局少書記官 内務省図書局権大書記官 長崎
61 緒方道平 太政官会計部1等属 博多商業会議所特別議員、福岡県農工銀行㈱頭取 福岡士族
62 岡本兵四郎 陸軍省参謀本部出仕、歩兵大佐(赤坂区新坂町16) 西南役第一旅団参謀長、陸軍中将、明治31年没 和歌山藩士
63 沖 守固 外務省書記官、神奈川県令(11月) 岩倉大使随行者、各府県知事を歴任、貴族院議員、男爵 鳥取士族
64 小木貞正   明治商業銀行㈱監査、子息貞一は帝国林野管理局技手 石川士族
65 奥 青輔   農商務省書記局権少書記官(麹町区上6番町35) 米国留学(牧畜)、水産局長、明治20年ドイツで没 鹿児島士族、戊辰役の英雄
66 尾越蕃輔   内務省社寺局権少書記官 内務省権大緑、京都府大書記官 山口士族
67 落合済三   太政官内務部権少書記官(明治17年下期退会) 内閣書記官、元老員議官補、明治22年没 萩藩士、「纂解史記正本」著者
68 小野脩一郎   秋田県大書記官 北海道庁理事官、明治24年没 高知士族
69 小野田元照   警視庁3等警視、陸軍歩兵中尉 山梨・静岡・宮城・香川県各知事、貴族院議員、上毛モスリン社長、大正8年没 群馬
70 折田平内   開拓使権大書記官(黒田清隆の門下) 山形県令、福島県知事、警視総監、栃木・広島・滋賀県知事、貴族院議員、明治38年没 鹿児島士族
71 風祭甚三郎 (本郷区湯島3組町83)    
72 片山重範   栃木県大書記官   岡山
73 桂 二郎 農商務省農務局御用掛准判任 ドイツ留学(農学)、仏国留学(ブドウ酒)、鉱山事業 山口藩士、太郎の弟
74 桂太郎 太政官軍事部権大書記官、陸軍歩兵中佐 奥羽鎮撫総督参謀、ドイツ留学、台湾総督、陸軍大将、首相、蔵相、内大臣、侍従長、公爵、大正2年没 山口藩士、獨協学校長、評議員会長(麹町区平川町5丁目29)
75 桂 正蔵 太政官参事院15等官相当 (赤坂区赤坂田町3丁目11) 山口
76 加藤弘之 東大法学、理学、文学部綜理(麹町区上2番町44) 文・法博、男爵、貴族院議員、枢密顧問官、東京帝大総長 佐賀出石藩士、獨協学校長
77 鹿子木小五郎 (高等文官試験合格)熊本士族 農商務省工務局長、和歌山・岐阜県知事、貴族院議員 獨協専修科卒業(明治21年)
78 樺山資紀   陸軍省参謀本部御用掛、少将、警視総監 陸軍少将、海軍大将、海相、内相、文相、枢密顧問官、台湾総督、伯爵、大正11年没 鹿児島藩士
79 樺山資雄   内務省会計局1等属、茨城県1等属 佐賀・岐阜・宮城・宮崎県知事、明治32年没 薩藩士、子は資英(内閣書記官)
80 樺山資綱   (麹町区八重洲町2丁目4)   鹿児島士族
81 勝間田稔   内務省取調局書記官 愛知・宮城・新潟県知事、宮中図書頭、明治39年没 山口士族(父は藩郡奉行、歌人)
82 神山郡廉 和歌山県令 5等判事、元老院議官、貴族院議員、男爵 高知藩士
83 唐崎五郎 (麹町上2番町12)    
84 嘉村今朝一 内務省衛生局7等属(明治16年)   長崎
85 川上正光 文部省、東大助教授 大学医学部教員、ドイツ語私塾経営 東京
86 河島 醇 墺国公使館1等書記生(獨逸公使館書記生) ドイツ留学、外務省権大書記官、大蔵大書記官、衆議院議員、日本勧業銀行総裁、貴族院議員、明治44年没 鹿児島士族、伊藤憲法調査随行、福島県知事、北海道庁長官
87 河田景福   滋賀県大書記官   東京
88 河野通之   和歌山県大書記官 内務省権大書記官、会計検査院検査官、明治35年没 山口士族(萩藩名門)
89 菊地郡蔵 新聞記者(青森県出身) 東京日日新聞記者 獨協専修科卒業(明治21年)
90 岸良俊介   福岡県令 元老院議官 薩藩士、大審院長・岸良兼養は兄
91 北尾次郎 当時は伯林大学へ留学中 獨逸渡航(明治3年)、明治16年帰朝、東大教授、東京山林学校教授、海軍教授、理学博士、明治40年没 島根士族
92 北垣国道   京都府知事 北海道庁官、枢密顧問官、男爵、貴族院議員、大正5年没 鳥取藩士、生野義挙参加
93 北川 俊 山砲兵第6大隊少尉 農商務省工務局5等属  
94 北白川宮能久親王 太政官賞勲局議定官、陸軍歩兵中佐、2品勲1等(麹町区紀尾井町1) 幕末維新時の輪王寺宮、ドイツ留学、内国勧業博覧会事務総裁、陸軍大将、近衛師団長、明治28年戦病死 皇族、獨協会長、大日本農会長(明治15年)
95 北原雅長        
96 木下周一 陸軍省文官8等出仕、兼太政官軍事部1等属(芝区西久保桜川町4) 英国留学(明治4年)、山形・台中・埼玉県知事 佐賀士族、桂の部下で渡独
97 木村松太郎 協会学校ドイツ学教師(明治18年) 東京外語卒業、駅逓局御用掛、運輸課事務取扱 東京平民、獨協学校教員
98 木梨精一郎 新潟県大書記官、陸軍歩兵中佐 長野県知事、貴族院議員、男爵、明治43年没 山口士族(東海道征討軍参謀)
99 木脇 良 (本所区緑町1丁目44) 明治3年大学南校より獨逸留学  
100 九鬼隆一 元老院議官、文部省少輔、内国勧業博覧会副総裁 貴族院議員、米国公大使、男爵、枢密顧問官、帝国博物館長 綾部藩士、京大教授・周造は息子(本郷区元町1丁目9)
101 日下義雄   太政官外務部権少書記官、在英国、(京橋区築地2丁目37) 長崎・福島県知事、弁理公使 山口藩士
102 楠秀太郎      
103 国司仙吉   宮内省2等掌典、式部寮6等出仕 奇兵隊員、木更津・印旛県参事、秋田県知事 山口藩士(松下村塾生)(本郷区竜岡町7)
104 国貞廉平   愛知県令(明治17年度下期退会) 愛知県大書記官、明治18年没 山口藩士(干城隊頭取)
105 国重正文   京都府大書記官(明治16年、富山県令) 富山県知事、内務省社寺局長、國學院長、稲荷宮司 山口士族
106 久保田貫一   英国領事館2等書記生 参事院議官補兼書記官、鳥取県知事、司法省監獄局長 兵庫士族
107 熊野九郎   大蔵省調査局少書記官 八幡隊参謀、大蔵省書記局受付課長、石川県大書記官 山口(五稜郭戦参加)
108 熊沢善庵 文部省東京大学助教授(北豊島郡金杉村130) 北白川宮の獨逸留学随行者 大阪
109 グロート   東大文学部教師Adolf Groth(1854~1934) 藤代禎輔京大教授、入沢達吉東大教授らの師 1880~85滞日、東大医学部予備門教師
110 桑原伸一      
111 郷田兼徳   青森県大書記官 青森県令、参事院議官補 鹿児島士族
112 小坂善之助        
113 小崎利準   岐阜県令(明治5~19年) 岐阜県知事(明治19~26年) 三重士族
114 小篠秀一      
115 後藤敬臣   内務省庶務局1等属(牛込区牛込通寺町28)   山口
116 小藤文次郎 明治14年ライプチヒ大、ミュンヘン大留学中 帝大教授、学士会院会員、足尾銅山鉱毒調査員、昭和10年没 津和野藩士
117 木場貞長 文部省御用掛准判任 獨逸留学(明治15年)、貴族院議員、行政裁判所部長 鹿児島藩士、東京外語卒業
118 小松仁親王   太政官議定官、陸軍中将、2品大勲位(明治16年) 陸軍戸山学校長、参謀総長、元帥陸軍大将、大勲位 皇族、マイエット講義受講者
119 小松三郎 大蔵省火災保険取調掛御用掛准判任 (麹町区隼町19) 平田の部下
120 小松済次   岩倉米欧使節団(明治4年随行)、2等書記官  
121 小松原英太郎   外務省権少書記官(明治初年代は急進民権派) 独国在勤、内務省出仕、埼玉・静岡・長崎県知事、内務省官房長、貴族院議員、大阪毎日新聞社社長、文部大臣 岡山藩士(明治14年は大隈派)、リセンドル「日本開進論」訳者
122 近藤幸止 内務省庶務局権少書記官、獨逸学協会出版人 アメリカ留学(明治4年)(麹町区飯田町5丁目40) 三重亀山出身
123 近藤鎮三 文部省御用掛准奏任、明治四年、獨逸教育事情調査 東京審裁判所検事、獨逸教育書を多数紹介 静岡士族、「教育雑誌」寄稿者
124 西郷従道   参議、農商務卿、陸軍中将兼議定官(麹町区永田町1丁目4) 台湾蕃地事務都督、特命全権大使、陸軍卿、元帥海軍大将、公爵、品川と国民協会を結成 鹿児島士族、隆盛の弟、明治2、3年に山県と欧米視察
125 斉藤鉄太郎 大蔵省火災保険取調掛御用掛准判任、マイエット訳者(神田区三崎町2丁目5) 東京外国語学校教諭、外務省翻訳官、獨逸公使館2等書記官 佐賀士族、平田の部下
126 酒井 明   徳島県令(明治13~19年) 藩校明倫堂訓導、徳島県知事、伯爵、明治23年没 名古屋藩士
127 境 二郎   島根県令(松下村塾保存会) 吉田松陰門下生、山口明倫館教授、滋賀県参事 萩藩士、「忠節事蹟」の編纂掛
128 相良頼紹 (伊藤憲法調査随行) 子爵、貴族院議員、大正13年没 人吉藩主
129 崎山元吉      
130 作間一介   太政官内閣大書記官(麹町区富士見町5丁目2) 史官、元老院議官 山口士族、漢詩文家
131 佐々木千尋   内務省警保局権少書記官 内務大録、権少警視、内務少書記官、明治37年没 敦賀士族
132 笹田黙介   埼玉県1等属兼警部   山口出身
133 佐藤 進 陸軍本病院軍医監(本郷区湯島5丁目13)(右翼テロを受けた大隈の足の外科の外科切断者) ドイツ留学(明治2年)、伯林大学留学、東京帝大医学部講師、順天堂病院長、東京大学付属病院長、男爵 佐倉藩士、獨協評議員、祖父は佐藤泰然、「精神の教養論」講述
134 佐藤秀顕   開拓史少書記官 管船局長、大正10年没 藤堂藩士
135 佐藤興三   工部省鉱山局長、大書記官 群馬県令・知事 山口士族
136 佐野常樹        
137 猿渡駒之介 (東京府出身)(高等文官試験合格) 行政裁判所評定官(渋谷区渋谷町竹下28) 獨協専修科卒業(明治21年)
138 佐和 正       宮城士族
139 沢井要一      
140 三宮義胤   (芝区高輪北町26)会計官権判事 軍監、式部長、妻は英人、明治38年没 英国留学、近江士族
141 塩島一介        
142 志賀泰山 師範学校教師(明治18年度上期退会) 帝国大学予備門教諭、獨協留学、ドクトル、農科大教授 東京平民(駿河台南甲賀8)
143 品川 真 (京橋区元数寄屋町2丁目4) 陸軍教授、明治23年没 長崎平民、獨協教員
144 品川彌二郎 農商務省少輔(麹町区富士見町1丁目1) 遊撃隊統率、滞独6年、農商務大輔、独逸公使、枢密顧問官、内務大臣、子爵、明治33年没(松陰門下) 山口士族、獨逸学協会委員長、長男弥一も獨逸留学、妻は山県有朋の姪、義妹は平田東助妻
145 柴田承桂 内務省中央衛生会長、内務衛生局雇(明治16年)(神田区駿河台鈴木町1) 獨逸留学(薬学、明治4年)、東大教授、薬学博士、明治43年没、「普魯士学校規則」訳者(明治8年) 愛知県人、獨協第2部委員、獨協評議員
146 司馬亨太郎 協会学校ドイツ学教師(明治18年) 陸軍学校教授、昭和11年没 獨協学校長、凌海の息子
147 島 義之   熊本県少書記官   愛知士族
148 島津久寛   (明治16年度下期退会) 薩摩藩一門、明治17年没(芝区佐久間町2丁目6) 都城藩主
149 下山 尚   三重県大書記官 度会県参事兼7等判事 敦賀士族
150 白洲退蔵   横浜正金銀行取締役(15年)、岐阜県書記官(16年) 藩校造士館教授、藩政改革家、廃刀論・版籍奉還論に活躍 播州三田藩士
151 白根専一   内務省少書記官、庶務課長(本郷区金助町13) 木更津県大丞、秋田県権参事、愛媛・愛知県知事、内務次官、逓信大臣、男爵、明治31年没(福沢塾生) 山口藩士(埼玉県令・多助の子)
152 首藤 諒 農商務省工務局御用准判任(明治16年) 農商務省特許局長、日本銀行理事 東京平民
153 杉孫七郎   宮内省大輔 欧州巡遊(文久2~3)、官軍参謀、宮内省博物局長、東宮御所御造営局長、枢密顧問官、伯爵 山口士族
154 杉浦重剛 東京大学予備門長、教諭奏任(明治16年) 英国留学、東宮御用掛、日本中学校校長、大正13年没 雑誌「日本人」刊、衆議院議員
155 鈴木米三郎   大蔵省租税局2等属9等出仕 陸軍歩兵少尉、明治38年没 栃木平民
156 周布公平 太政官法制部少書記官、「白耳義国志」著者(麹町区5蕃14) 神奈川県知事、男爵、内閣書記官、貴族院議員 山口藩士、藩重役・政之助の次男
157 スピンネル・ウィンフリート   ドイツ語・史学(明治18年来日)Winfrid Spinner(1854~1918) 欧米各大学で研究、獨逸自由神学派宣教師(壱岐坂協会)、向軍治・三並良・丸山通一の師 獨協学校教員(31歳)
158 関 新吾   太政官少書記官、元老院権少書記官 元老院書記官、福井県知事、岡山山陽新聞社社長、大正4年没 岡山藩士
159 関 新平   愛媛県令 茨城県参事、熊谷裁判長、愛媛県知事、明治20年没 佐賀士族
160 関 澄蔵 太政官文書局1等属(明治17年) 開成学校卒、欧米巡回、農商務属、「市町村税論」講述 ロッシェル「農業経済論」訳者
161 瀬戸荒熊      
162 千田貞暁   広島県令(明治13年まで東京府大書記官) 広島・新潟・和歌山・愛知県知事、男爵、明治41年没 鹿児島藩士
163 曾 庸輔   (芝区白銀猿町67)   (旧幕医官か)
164 曾我部道夫   東京府1等属(明治16年)   徳島
165 曾弥荒助   陸軍省会計局7等出仕、陸軍士官学校、太政官少書記官(麹町区内幸町2丁目9) 戊辰役転戦、仏留学、衆議院書記官長、同副議長、司法大臣、大蔵大臣、韓国総監、子爵、明治43年没 山口士族(大村益次郎門下)(仏国大使)
166 高崎五六   岡山県令(明治8~17年) 元老院議官、東京府知事、北白川宮別当、明治29年没 鹿児島藩士
167 高田慎蔵     貿易商、欧米諸国巡視、高田商会創設、大正10年没 新潟出身
168 鷹司凞通 陸軍省戸山学校、同附少尉(麹町上2番町25) ドイツ留学、貴族院議員、陸軍少将、侍従長、大正7年没 公卿
169 高津 暉   岡山県1等属1等警部 岡山県大書記官、警視庁次長、明治27年没 山形士族
170 高橋健三   農商務省商務局御用掛准奏任 文部権少書記官、太政官権少書記官、官報局次長、内閣書記官長、明治31年没 静岡士族
171 高橋琢也 陸軍省文官10等出仕(牛込区牛込弁天町74) 陸軍省士官学校9等出仕、農林省山林局長 広島平民
172 滝 吉弘   内務省監獄局往復課長、准奏任 神奈川県少書記官 大分出身
173 武井五蔵 大蔵省外国製品調度掛御用掛 「獨逸学協会雑誌」1・2号名義人 (京橋区銀座3丁目18)
174 武内常太郎 (愛媛県出身) 大日本麦酒常務 獨協専修科卒業(明治21年)
175 多湖徳二郎   横浜アーレンス社員    
176 田坂虎之助   陸軍少尉、ドイツ留学、陸軍少将 鹿児島藩士
177 辰巳重範        
178 健野郷三   大阪府知事 豊津藩少参事、洋行、宮内省御用掛、太政官権大書記官、元老院議官、米国駐剳特命全権公使、明治41年没 福岡豊津藩士
179 田中光顕   陸軍省会計局会計監督長(麹町区元園町1丁目39) 兵庫県知事、会計検査院長、陸軍少将、警視総監、学習院長、元老院議官、宮内大臣、枢密顧問官、伯爵 高知藩士(岩倉大使随行)
180 田辺輝実   高知県令 内務省山林局長、高知・宮崎・佐賀・三重・宮城知事 兵庫士族
181 田辺良顕   内務省警保局権大書記官、陸軍歩兵中佐 高知県令、同知事、元老院議官、明治30年没 福井士族
182 谷口秀太郎 協会学校ドイツ学教師(明治18年) 独語学者、陸軍教授、学習院教員、昭和13年没 三重平民、獨協幹事、教頭、「獨逸語雑誌」編集者
183 谷口起考   京都府少書記官   志賀出身
184 田沼 健   東京府少書記官 神奈川県書記官、山梨県知事、明治42年没 新潟士族
185 田原 規 陸軍省文官13等出仕 (神田区淡路町1丁目1) 東京
186 田原養全       (山口藩医家か)
187 田原良純 内務省衛生局1等技手(明治16年) 薬学博士、内務省衛生試験所長(駿河台南甲賀2) 東京士族
188 辻春十郎 外務省墺国公使館3等書記生、陸軍少尉 独留学(明治4年)(麹町区平河町6丁目12) 佐賀伊万里県人
189 津田精吉 (山口県出身) (陸軍教授・獨逸語) 獨協専修科卒業(明治21年)
190 妻木狷介   福井県大書記官(明治16年) 明倫館都講、神奈川県書記官、福井県大書記官 山口士族、松陰門下、父は松陰師
191 寺島秋介 3等警視、陸軍大尉 奥羽征討参謀、大警部、元老院議官、貴族院議員、男爵 山口士族、吉田松陰門下生
192 寺田 弘 (明治16年度下期退会)(牛込区牛込12) 薩摩閥・黒田清隆系官僚、欧米巡回 鹿児島士族
193 寺田祐之 大蔵省火災保険取調掛御用掛准判任(小石川区小日向大六天町54) 東京府書記官、鳥取・岡山・宮城・広島県知事 長野士族、平田の部下、獨逸学協会学校評議員
194 寺田勇吉 太政官会計部6等属(牛込区牛込北町12) 彰義隊出身、大学南校開成学校卒、統計院3等属、東京外語教諭、文部省参事官同書記官、東京商業学校長 旧幕臣、獨協学校教員、マイエット「日本家屋保険」訳者
195 寺田良輔   開拓使、津軽・福島郡長 准陸軍少佐、函館・松前郡長、福岡始審裁判所小倉支庁検事、明治41年没 徳島藩士
196 テッヒョー   内閣雇顧問Hermann Techow 1883年来日 (青木獨逸公使が招請)
197 東条一郎 外務省3等属書記生(明治18年度上期退会) 外務省語学校獨逸語教師、外務書記官、通商局次長、東京米穀商品取引所理事 東京士族、「ドイツ開国戦記」(明治8年)訳者
198 時任為基   開拓使3等出仕、大書記官 開拓権大書記官、函館県令、宮崎県知事、元老院議官、高知・静岡・愛知・大阪・宮城県知事、明治38年没 鹿児島藩士
199 徳重正雄      
200 徳屋松太郎   外国語学校卒、獨逸語私塾経営 東京
201 戸田氏共   工務省鉱山局御用掛准奏、伊藤憲法調査随行 米国遊学、墺国公使、諸陵頭、式部長官、伯爵 大垣藩主
202 土井百之 横浜海岸仲通アーレンス社員    
203 富岡敬明 熊本県令 佐賀藩権大参事、山梨県参事、熊本・徳島知事、貴族院議員、男爵、明治42年没 肥前小城藩士
204 鳥山重信   長野県少書記官 三重県参事6等判事、長野県大書記官 山口出身
205 バロン・フォン・ドールヘルヒ   Baron von Doerferch    
206 中井 弘 外務省御用掛、工部省兵庫局長、権大書記官 仏英渡航、渡米、元老院議官、志賀県令、同知事、貴族院議員、京都府知事、明治27年没 鹿児島藩士、「漫遊記程」著者
207 長井長義 伯林大学有給助手(ホフマン教授) 理学博士、第一期ドイツ留学生、東大教授、内務省衛生試験所長、エフエドリン合成成功、昭和4年没 徳島藩士、獨逸学協会学校中学校長
208 長尾俊次郎 太政官、文書局御用掛准判任(明治16年)(麻布区市衛町2丁目25)   佐賀伊万里県人、ロッシェル「農業経済論」訳者
209 長岡義之   大蔵省外国品調度掛長、権大書記官関税局検査官 大阪税関長、会計検査院検査官、法学博士 山口士族(麹町区元園町2丁目4)
210 中島精一        
211 中島宗雄 大蔵省火災保険取調掛、御用掛准判任   平田の部下
212 中隈敬蔵 太政官会計検査院検査官補9等相当 会計検査院部長、同院長、大正13年没 島根士族・中隈輝雄弟
213 中根重一 太政官文書局御用掛准判任(明治16年)自治政研究会を組織、外務省翻訳官 貴族院書記官長、グナイスト「歳計予算論」、フェスカ「日本農業及び北海道殖民論」訳者、獨逸学協会幹事 芸藩士、ブルンチュリ「政治学」、ラートゲン「地方財政学」の訳者
214 中原 一      
215 永峰弥吉   静岡県少書記官 内務少書記官、宮崎・佐賀県知事、明治27年没 静岡士族
216 中村弥六 農商務省山林局権少書記官(明治16年) 独留学、獨逸語学校雇教員、農商務省権少書記官、農商務3等出仕、司法次官、衆議院議員、信濃商業銀行頭取 長野士族、明治13~15年は独留学
217 長与専齋 内務省衛生局長、大書記官(駿河台北甲賀町8) 岩倉大使随行員、内務省衛生局長、東大医学部、貴族院議員、明治35年没 長崎士族、獨逸学協会第二部委員、緒方洪庵門下
218 西 周 宮内省御用掛、陸軍御用掛(京橋区30間堀町3丁目17) オランダ留学、元老院議官、学士会院会長、男爵、明治30年没、「百一新論」(明治7)、ヘヴン「心理学」(明治11)の著訳者、貴族院議員 津和野士族、協会第一部・第三部委員、獨協学校長、養子は海軍中将伸六郎(外相・伯爵林薫の弟)
219 西村捨三   内務省警保局長、太政官参事院議官補(明治16年)(赤坂区赤坂田町3丁目14) 内務大書記官、内務省土木局長、沖縄県令兼判事、大阪府知事、農商務次官、明治41年没 滋賀士族
220 西村亮吉 大分県令 大分・鳥取県知事、貴族院議員、大正6年没 高知士族
221 丹羽藤太郎 東京大学医学部助教授 大学南校独法科・薬学科卒、獨逸留学、東大教授、薬学博士 日本薬剤師会長、日本製薬協会長
222 練木喜三     埼玉
223 野口可輔      
224 野村 靖 神奈川県令、駅逓総官(麹町区下2番町74) 岩倉大使随行者、神奈川県令、内務大臣、逓信大臣、子爵 山口士族、吉田松陰門下
225 萩原汎愛   福岡県1等属 獨逸留学(明治2年、伯林大学医学) 高知
226 萩原三圭 (明治17年度上期退会) 侍医局勤務奏任4等上、医術開業、明治27年没 高知出身(青木・桂らと獨逸留学
227 橋爪源太郎     東京
228 橋本綱常 陸軍軍医監、東大教授(麹町区三番町32) 伯林大学留学、文部省御用掛、陸軍省病院御用掛、日赤病院長、貴族院議員、子爵、枢密顧問官 福井藩士、獨逸学協会学校評議員、左内の弟
229 長谷川 泰 文部省御用掛奏任 警視庁病院長。衆議院議員、衛生局長、明治45年没 新潟士族
230 服部一三   東京大学少書記官、綜理補、従6位、予備門主幹 米留学、東京大学法学部長兼予備門主長、兵庫県知事 長州藩士(本郷区本郷金助町72)
231 花房直三郎 マイエット「日本土地抵当貸借所創立方案」訳者 東京外語教諭、内閣統計局長、欧州出張、法学博士 岡山藩士、義質(日赤社長子爵)弟
232 早川 勇   元老院権大書記官 奈良県知事、元老院大書記官、明治32年没 福岡藩士
233 林 誠一   警視庁3等警視、陸軍歩兵中尉 陸軍中尉、長崎・大阪控訴院検事長 山口士族
234 林 英吉   和歌山県1等属 農商務省局長、逓信省会計局次長、東京郵便電信局長 山口士族
235 原 桂仙 (麹町区飯田町4丁目10) 蘭学者、陸軍医正、ドイツ留学、明治22年没 伊那沢渡藩士、協会第二部委員
236 原 退蔵   開拓使権少書記官、陸軍少佐 宮崎県大書記官 静岡出身
237 原 保太郎   山口県令 米留学、兵庫県大書記官、山口県令、山口・福島各県知事、北海道庁長官、貴族院議員 山口士族
238 原田豊吉   弁護士 獨協専修科卒業(明治21年)
239 伴 輝吉 (東京府出身)    
240 土方久明   ドイツ留学、伯爵、明治31年没 土佐藩士、久元伯爵の息子
241 東伏見嘉彰親王   (神田区駿河台袋町5) 陸軍戸山学校長、東京鎮台司令長官、陸軍中将 皇族
242 人見 寧   茨城県令 茨城県大書記官 静岡士族
243 ヘーリング・オット   (明治18年来日)Otto Herring ドクトル、独逸語教師 獨逸学協会学校専修科教授
244 平島及平      
245 平田東助 大蔵省書記局権少書記官兼太政官会計部少書記官、大蔵省議案局兼務火災保険取調掛委員(牛込区市谷左内坂町21) ロシア・ドイツ留学、貴族院議員、農商務大臣、枢密顧問官、伯爵、内務大臣、内大臣、大正14年没 米沢藩士、獨協委員長、伊藤憲法調査随行、ブルンチュリ訳者
246 平塚定二郎 東京外国語学校助訓、「獨逸文法階梯」(明治14)著者、ロッシェル「農業経済論」訳者 東京外語卒業、参事院書記生、商法編纂御用掛、会計検査院検査官第一課長・部長、明治16年農商務4等属の時、品川の命で協会学校設立に奔走(麹町区4番町3) 和歌山士族、ブルンチュリ「国家論」訳者、獨協評議員、獨協教師、平塚雷鳥の父
247 平山靖彦   広島県大書記官 秋田県知事、大分県知事 広島士族
248 広田千秋   開拓使(亀田上磯茅部)部長    
249 フォン・アイゼンテッヘル   von Eisenttechel駐日弁理公使 独乙公使館(麹町区永田町1丁目)  
250 深津無一   山形県少書記官 秋田、山形、富山にて書記、明治23年没 東京平民
251 福家安定 陸軍省総務局砲兵中尉 陸軍砲兵課、陸相秘書、明治27年没 高松藩士
252 藤川為親   栃木県令 各県参事、栃木・島根県令、明治18年没 伊万里藩士族
253 藤村紫朗 山梨県令 山梨県令、愛媛県知事、貴族院議員、男爵、明治42年没 熊本士族
254 藤山治一 ベルリン、ボン大学留学 駒場農学校卒、東京外語御用掛、陸軍教授、早大教授 佐賀士族、獨協学校教員
255 ブッチェル   ドイツ領事館書記官(明治13年来日)F.Putzier ドイツ公使館勤務、東大予備門雇入 獨協学校教員(84~85年)
256 船越重舒   長野県下伊那郡長    
257 船越 衛   千葉県令(大村益次郎門下、嗣子妻は山県娘) 千葉・宮城県知事、貴族院議員、男爵、大正2年没 広島藩士(宮中顧問官)
258 舟橋重三   ロエスレル博士助手、明治33年没、クリューゲル通訳 会津若松藩士
259 古屋 肇 (赤坂区赤坂新町5丁目42)    
260 坊城俊章 陸軍省近衛局都督伝令使、歩兵大尉(ドイツ留学) 山形県知事、貴族院議員、伯爵、明治39年没 公卿(駿河台鈴木町16)
261 星野輝賢   島根県大書記官   新潟
262 穂積陳重 (妻は渋沢栄一娘、二女は石黒子爵妻)(神田区猿楽町2丁目5) 英・独留学、帝大教授、法科大学長、貴族院議員 宇和島藩士、三女は市川三喜妻
263 堀金峯     函館県少書記官  
264 堀 保 (南豊島郡原宿村104)    
265 本田康直     獨協学校教員
266 マイエット・パウル   (明治8年来日、明治26年帰独)神田区駿河台袋町13 Paul Mayet(1846~1920) 岩倉大使の米欧回覧の際に来日を交渉、のちに大蔵省財政顧問、農商務省調役、東大ドイツ語教師 「日本農民の疲弊及び其救治策」「農業保険論」の著者
267 曲木如長   露西亜公使館2等書記生 衆議院議員 東京
268 曲淵景章   マイエット「日本農民の疲弊及び其救治策」訳者  
269 真崎秀郡   愛媛県一等警部   長崎
270 増野助三 (麹町区飯田町6丁目21) 陸軍大佐、明治41年没 山口士族
271 益森英亮   太政官会計検査院検査官補、二等書記官 獨協機関誌「学林」編集者、愛媛県6等属 山口、獨協委員、同学校幹事
272 松田道之   (京橋区木挽町10丁目13) 大津県令、内務大丞、戸籍頭、内務大書記官、東京府知事、地方官会議幹事長 鳥取士族
273 松浦良春     マイエット「農業保険論」訳者
274 松方正義 内務卿、大蔵卿(芝区三田1丁目28) 蔵相、貴族院議員、首相、内大臣、公爵、大正13年没 鹿児島士族
275 松平正直   宮城県令 内務次官、貴族院議員、枢密顧問官、男爵、大正4年没 福井藩士
276 松野 磵 農商務省山林局御用掛准奏任(獨逸山林学校卒)(麹町区下2番町1) 北白川宮に従い独留学、農科大学教授、林業試験長 山口出身、協会第三部委員
277 松原新之助 (本郷区湯島三組町87) 明治14年ドイツ留学 島根士族
278 藤藤 達        
279 松本 鼎   熊本県大書記官(熊本県令) 戊辰役軍監、和歌山県知事、貴族院議員、男爵 山口藩士、松下村塾生
280 三浦恭助   (荏原郡上目黒村694)  
281 三浦十郎   (印刷局官宅) 佐土原人
282 三浦泰輔      
283 三浦良春 大蔵省書記官御用掛准判任(神田区猿楽町12) マイエット「日本公債論」訳者 獨協学校教員、平田の部下
284 三沢輔三郎 (明治17年度下期退会)(獨逸公使館) (麹町区永田町11)  
285 ミハエリス・ゲオルグ   法学、行政学、民法、経済学(明治18年来日) George Michaelis(1857~1936) 法学博士、ベルリン地方裁判所検事局候補官、のちにドイツ帝国宰相、ボンメルン州政府首相 獨協学校専修科教授・教頭1885~89在任
286 士生荘之輔      
287 宮島信吉   岐阜県少書記官 第三銀行監査、帝国海上運送火災保険㈱取締役 岐阜、農商務省農務局長
288 宮島鈴吉   (神田区西小川町2丁目、菅谷方) 獨協学校教員
289 水野忠愛   子爵 結城藩主
290 三好重臣   監軍本部中将、東部監軍部長(牛込区牛込砂土原町26) 奇兵隊員、大阪鎮台司令官、陸軍中将、子爵、枢密顧問官 山口士族
291 三好退蔵 司法省大書記官(伊藤憲法調査随行) 大審院判事、司法次官、検事総長、大審院長、貴族院議員 日向高鍋藩士
292 武者小路実世 (ドイツ留学) 参事院議官補、子爵、明治20年没 公卿
293 村岡範為馳 文部省6等属、ケール「平民学校論略」訳者(麹町区土手3番長14) 獨逸教育事情紹介、東大教授、理博、東京女高師校長 鳥取士族、東京音楽学校長
294 村田 保 太政官法制部権大書記官兼外務権大書記官 明治13「刑法註釈」出版、貴族院議員 旧幕士族、大日本水産会創立者
295 メッケル   (明治18年来日) Klemens W.J.Meckel プロイセン陸軍士官学校教官、参謀、桂太郎の知友 陸軍大学教官・参謀本部顧問
296 モッセ・アルベルト   市町村制の権威 グナイスト門下
Albert Mosse(1846~1925)
ベルリンの日本公使館顧問、内閣及び内務省法律顧問として来日(明治19年来日、立憲政体・行政法教授)  
297 本尾敬三郎 外務権少書記官、太政官御用掛(獨逸公使館書記生)(赤坂区青山南町49) 福井県大書記官、行政裁判所評定官、大審院判事 東京、獨協教員、協会第一部委員
298 本部 泰     愛媛県知事 鳥取士族
299 百渓 隣   『獨和熟語辞典』訳者  
300 森 醇   群馬県大書記官 群馬県大書記官  
301 森岡昌純   兵庫県令 農商務少輔、貴族院議員、男爵、明治31年没 鹿児島藩士
302 森田斐雄        
303 師岡政挙   長野県上水内郡長 長野県小県郡長 長野
304 八木秀太郎   東京陸軍病院剤官副 愛知
305 安木徳寛   山林学校助教授、3等属 東京
306 矢田部正章     警部長  
307 柳本直太郎   兵庫県少書記官 長崎・愛知県書記官、名古屋市長、大正2年没 福井藩士
308 山尾庸三   工部卿 参事院議官、宮中顧問官、法制局長官、北白川宮別当、子爵 山口士族、幕末に樺太探検
309 山県有朋   参議、参謀本部長、陸軍中将(麹町区富士見町1丁目1) 奇兵隊軍監、官軍参謀、首相、元帥、公爵、枢密院議長 山口士族(松下村塾生)
310 山県伊三郎 獨国伯林公使館3等書記生 徳島・三重各県知事、内務次官、枢密顧問官 有朋の養子、獨協学校評議員
311 山県直吉      
312 山口小太郎 (明治17年、東京外語卒業) 参事院、東京外国語学校教授(ドイツ語科主任)、ドイツ留学(明治33~36年)、大正6年没 旧幕士族、獨協学校教員、「獨逸語学雑誌」編集者
313 山崎喜都真 農商務省農務局御用掛准判任(明治16年度退会) 農商務省地質調査所4等属、明治43年没 東京府人(麹町区上6番町12)
314 山田顕義   参議、陸軍中将、内務卿(岩倉大使随行)(麹町区飯田町6丁目21) 戊辰役参謀、工部・司法卿、貴族院議員、法相、伯爵 山口士族(松陰門下)
315 山田三之助      
316 山田春三   山口県7等警部 福島・埼玉・静岡・広島各県知事、貴族院議員 山口士族
317 山田信道 大審院判事奏任、鳥取県令 農商務大臣、会計検査院長、男爵 熊本藩士
318 山吉盛典 福島県令(明治10~15年) 山形県視学官、明治11年5月大久保利通暗殺直前の面談者 米沢士族(福島県大書記官)
319 山脇 玄 太政官法制部権少書記官、獨逸法律書多数講述(麹町区土手3番町7) 明治3年獨逸留学(法律学)、法制局部長、行政裁判所長官、貴族院議員、大正14年没 福井藩士、獨協学校幹事・評議員、協会第一部委員、房子の夫
320 湯川 彰   愛媛県少書記官 愛媛県大書記官 山口
321 横川源蔵   山形県少書記官(明治16年)   滋賀
322 吉井幸蔵 (麹町区永田町2丁目15)吉井勇の父 欧米留学、伯爵、枢密顧問官、貴族院議員、明治24年没 鹿児島藩士、友実の子
323 吉井友実   元老院議官、兼工部大輔 禅正少弼、大蔵少輔、宮内次官、日本鉄道会社社長、伯爵 鹿児島士族、枢密顧問官
324 芳川顕正   外務省少輔(明治15年、東京府知事) 内務大輔、内務大臣、枢密院副議長、伯爵 徳島藩士、國學院大学長
325 吉田市十郎   内務省取調局御用掛准奏任 明治39年没 埼玉
326 吉田 進      
327 吉田清英   埼玉県大書記官 埼玉県令、同県知事(明治15~22年) 鹿児島藩士
328 吉田清吉        
329 吉田正春 外務省御用掛、兼太政官御用掛 外務少書記官、伊藤憲法調査随行、大正9年没 土佐藩士、吉田東洋の長男
330 吉村正義   大蔵省記録局権少書記官   山口
331 ラートゲン   行政学、商業政策Karl Rathgen(1921年没) 農商務省嘱託、東大教授、マールブルク大教授 獨協学校専修科教員、滞日8年
332 ロエスレル   ロストック大教授(明治11年来日,26年帰獨)Hermann Roesler(1834~94) 太政官雇、ドイツ・ドクトル、明治27年没、商法典起草、井上毅の知友(赤坂区霊南坂町17) 政府法律顧問、憲法草案や条約改正へも国権論の立場から助言
333 ルードルフ   Garr Rudolph 司法省雇法律顧問 青木獨逸公使が招請
334 レーマン   京都府医学校雇(明治3年来日)Rudolf Lehmann ベルリン大・ポーゼン師範学校教員 東京外語教師、獨協学校教員
335 若林 治 (東京府出身) 弁護士 獨協専修科卒業(明治21年)
336 和田音吉郎     獨協学校教員
337 和田維四郎 文部省御用掛、農商務省御用掛准奏任(赤坂区葵町3) 開成学校教授、内務省地理局長、理科大教授、農商務省鉱山局長、製鉄所長官、理学博士 福井平民、協会第三部委員、「フリードリッヒ大王農政要略」訳者
338 和田垣謙三 英国留学中(理財学) 開成学校・東京外語卒、東大卒、ベルリン大学留学、農科大教授、私立東京学校校長、大正8年没 但馬豊岡士族、獨協専修科教員
339 和達孚嘉   宮城県少書記官 宮城県大書記官 静岡
340 渡辺国武 福岡県令 高知・福岡県令、大蔵次官、逓信大臣、大蔵大臣、子爵 信州高島藩士、千秋の弟
341 渡辺洪基   太政官大書記官 岩倉使節団参加、外務省大書記官、東京府知事、帝大総長、墺国公使、元老院議官、貴族院議員、明治34年没 福井武生士族、佐藤舜海の弟子「学習院改正趣旨」著者
342 渡辺醇之介 農商務省駅逓信御用掛准判任(明治16年) 応報学舎、講耨学舎ドイツ語教師、マイエット訳者 マイエット『農業保険論』訳者
343 渡辺 清   福岡県令、明治14年7月元老院議官 官軍参謀、福島県知事、貴族院議員、男爵、明治37年没 肥前大村士族
344 渡辺千秋   鹿児島県令 鹿児島・佐賀県・京都府知事、内務次官、宮内次官、伯爵 信州高島藩士(貴族院議員)
345 渡辺廉吉 (明治6~12年東京外語教諭)墺国公使館書記生 スタインに憲法を学び伊藤調査団参加、首相秘書官、行政裁判所評定官、貴族院議員 越後長岡藩士
346 綿貫吉直   警視庁警視副総監、陸軍歩兵中佐 大警視、元老院議官、明治22年没(八重洲町2丁目4) 福岡士族

※このコーナーの掲載内容は、オリジナル写真集 「目でみる獨協百年 1883-1983」の内容と一部異なる部分があります。また、「獨協百年」(獨協学園百年史編纂委員会発行・全5巻)のグラビア、「獨協中学校・高等学校のあゆみ」(後援会発行)等の内容を活用・引用している部分があります。